『東京リベンジャー ズ』年齢設定がおかしい?中学生にしたのはなぜか

廃墟に立つヤンキー
イメージ:漫画ダイバーズ作成

『東京リベンジャーズ』は、最近ではめずらしいヤンキーものとタイムリープものを組み合わせた異色設定の人気漫画。しかし、この漫画のレビューや口コミを見ると「東京リベンジャーズの年齢設定がおかしい」と感じている読者が少なからずいるようです。この記事では、『東リベ』のキャラクターたちの年齢設定がどうして「無理がある」と言われているのか、そして、なぜ作者はこのような設定にしたのかについて、紐解きます。

  • 東京リベンジャーズの年齢設定がおかしいと感じる理由
  • 作者がキャラクターを中学生に設定したのはなぜか
  • 東京リベンジャーズのキャラの年齢順に並べた年齢一覧
  • マイキーという圧倒的なカリスマの存在
目次

東京リベンジャー ズ、なぜ中学生?年齢設定がおかしい

『東京リベンジャーズ』は、最近では珍しいヤンキー漫画で、主な登場人物たちは中学生と年齢設定も珍しいのです。しかし、読者層によっては、その年齢設定がおかしいと違和感を抱いてしまうようです。

確かにヤンキー漫画の年齢設定は高校生が多いですが、この漫画の年齢設定にどのような場面で違和感を感じてしまうのか、見ていきましょう。

東京リベンジャー ズ、中学生では無理がある?

『東京リベンジャーズ』は、中学生たちの熱い戦いを描いた「週刊少年マガジン」の人気作品ですが、キャラクターたちの年齢設定には多くの疑問が寄せられています。作品内で中学生として描かれるキャラクターたちの体格や行動は、実際の中学生と比べるとかなり異なります。彼らの身長や体重は、一般的な中学生のそれを大きく上回るもので、その他の行動も中学生らしくないと指摘されているのですね。正直、ヤンキー漫画だからね…とも思いますが、具体的に見ていきましょう。

実際の中学生との体格の差

主人公の花垣武道は中学2年生。中学2年生キャラクターたちの平均身長は169.2cm、平均体重は約59.8kgと、一般的な中学生と比較してかなり大きな体格をしています。タケミチたちと同じ2005年当時の学校保健統計調査によると中学2年生の平均身長は162.65cmでした。これは13歳と14歳の数値の平均を取っています。確かに平均で7cmの差は大きいと言えますね。

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平均身長
東リベ』の中学2年生男子(9人分)169.2cm
現実の中学2年生男子(2005年度)※13~14歳162.65cm
現実の中学3年生男子(2005年度)※14~15歳166.9cm
現実の高校1年生男子(2005年度)※15~16歳169.2cm
現実の高校2年生男子(2005年度)※16~17歳170.4cm
現実の高校3年生男子(2005年度)※17歳170.8cm
引用:統計で見る日本

実際、彼らの平均身長と体重は、高校生1年生の平均身長(169.2cm)に同じで、中学生というよりは高校生に近い体格であると言えます​​。

このようなデータから、『東京リベンジャーズ』のキャラクターたちが中学生として描かれているにも関わらず、彼らの体格が実際の中学生とは大きく異なることが明らかになります。これが作品内での年齢設定とキャラクターの外見や行動のギャップを示しており、読者に違和感を与える要因となっています。

キャラクター別の体格データ

2005年当時の実際の中学2年生の平均身長が162.65cmと考えると、『東京リベンジャーズ』の中学2年生キャラクターたちの体格は、一般的な中学生よりも少し大きい印象です。

例として、タケミチは、平均身長より少し大きいくらい。千冬は近所のお母さんに「あれ?千冬ちゃん?おっきくなったね~」と言われるくらいには大きいです。でもまあ、これくらいなら普通にいます。柴八戒クラスになると、近所のお母さんは見かけても声を掛けてくれないかもしれません。八戒クラスは、中学2年生では、そうそういないサイズ感です。

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花垣 武道身長:165cm体重:55kg
松野 千冬身長:168cm体重:58kg
柴 八戒身長:183cm体重:78kg

さらに、他のキャラクターたちも顕著な体格をしています。中学3年生を見てみましょう。
2005年当時の実際の中学3年生の平均身長は166.9cmです​​。
八戒もヤバかったですが、ドラケンもデカいですね。
他はそこまで違和感ないですが、ドラケンは中3にしてはでかいな~と思ってしまいますよね。

中学生3年生のバスケ部なら、場地、一虎サイズはたま~にいると思うので、許容範囲に思えます。

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佐野 万次郎身長:162cm体重:56kg
龍宮寺 堅身長:185cm体重:75kg
場地 圭介身長:175cm体重:58kg
羽宮 一虎身長:174cm体重:60kg

これらのデータから、『東京リベンジャーズ』のキャラクターたちが、現実の一般的な中学生と比較すると大きな体格をしていることが分かります。実際、彼らの身長は、中学生というよりは高校生に近いレベルです。この印象を強くしているは主に八戒とドラケンでしょう。あとドラケンの頭ですね。

中学生の行動とのギャップ

『東京リベンジャーズ』では、中学生キャラクターたちがバイクに乗るシーンが多々描かれています。しかし、実際の中学生の生活や行動を考えると、このようなシーンは非現実的です。法的にも中学生がバイクを運転することは許されていないため、この描写は現実の中学生の行動と大きく異なります​​。

そうです。中学生はバイクに乗ってはいけません。無免許運転はダメ!絶対ダメ!

でもヤンキー漫画だしな…という言葉がどうしてもついてきてしまうのですが…

このような点で、読者は作品の中での中学生キャラクターたちの行動に違和感を覚えるのかもしれません。通常、中学生が夜間にバイクで走り回るというシーンは、一般的な中学生の生活とはかけ離れたものであり、現実であれば避難の対象となるでしょう。それが作品の年齢設定に対する疑問をさらに深める要因となっています。

ヤンキーをあまり見かけなくなった現代において、このような非現実的な描写は、読者に強烈な印象を与えるとともに、作品の中での年齢設定と実際の中学生の行動とのギャップを明確にしています。

パワーが凄すぎる

主要キャラクターたちの喧嘩の強さ、パワーの凄さ、身体能力も年齢設定に違和感を覚える要因になっているようです。特にドラケン(龍宮寺堅)は、中学生としては信じがたいほど強いです。中学3年生にもかかわらず、その体格と強さは一般的な中学生とは大きく異なります。彼の身長は185cm、体重は75kgにも及び、これは高校生の平均身長170cm、体重60kgをも大きく上回る数値です​​。

さらに、162cm56kgの平均的な体格の中学生からは想像もつかない、異常な強さを見せるマイキー(佐野万次郎)。マイキーは、数人の喧嘩自慢たちを同時に相手取り、その敏捷性と足技の強さで一瞬でその場を圧倒します。普通に人が吹っ飛びます。

東京卍會の他のメンバーたちも、喧嘩のシーンで格闘家も顔負けの力を見せつけます。これらのシーンは、中学生キャラクターたちのパワーが通常の中学生のイメージを超えていることを示しており、物語の中での年齢設定と実際の中学生のギャップを際立たせているのでしょう。

このような中学生キャラクターたちが示す驚異的なパワーは、物語の中で彼らが直面する困難や敵に立ち向かうための重要な要素です。作者は、このようなキャラクターの魅力を引き出すために、中学生という年齢設定を選んだのではないかと想像します。彼らの肉体的、精神的な成長と活躍のギャップが際立ち、作品に深みと興奮をもたらしています​​。

しかし、中学生キャラクターたちが強い敵を倒して活躍するという漫画的な表現は、一般的な中学生のイメージとは異なるため、このようなギャップが年齢設定に対する疑問や違和感を生み出す要因となってしまっているのでしょう。

ではこの強さが高校生なら、納得できるのかと言うと、高校生でも無理があるでしょう…

でも、まあ漫画ですからね。

中学生の設定にしたのはなぜ?

『東京リベンジャーズ』の主な登場人物たちを中学生にした明確な理由は、たぶん公表されていません。一般的に、ヤンキー漫画では高校生が主要なキャラクターとして活躍することが多いです。しかし、『東京リベンジャーズ』は、中学生を主人公とする点で少し異質です。何か理由があるのは確かでしょう。

この設定の背景には、キャラクターの魅力を引き出すための意図があると考えられます。中学生は高校生に比べて体格的にも精神的にも未熟であり、喧嘩においても力が強いとは一般的には思われていません。しかし、『東京リベンジャーズ』では、そんな中学生たちが強敵を倒し、活躍する様子が描かれています。このギャップにより、キャラクターたちの成長と活躍が際立ち、物語に深みをもたらしています。

このような描写は、中学生ながらにして強い敵を倒すことで、キャラクターたちの魅力やかっこよさを強調し、読者に熱い感動を与えます。和久井健先生は、この年齢設定を通じて、少年たちの奮闘する姿を描き出し、物語の魅力を高めているのではないかと考えられます​​。

ひょうひょうとした小柄な中学生が年上の暴走族にも臆することなく喧嘩を売る「無敵のマイキ―」という圧倒的カリスマを作るには、中学生が適していたのかもしれません。

年齢一覧:年齢順のお誕生日順に並べてみた

主要な登場人物を年齢順の誕生日順に並べてみました。中3のドラケンのデカさと、中3で162cmの小柄なマイキーの強さが良く分かります。どんだけ体重さのある相手を倒してるのか…寺野サウスとかもはや怪物です。

1992年生まれ:中学1年(12~13歳)

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名前生年月日身長体重所属
橘 直人1992年4月12日148cm39kg大溝中学校

1991年生まれ:中学2年(13~14歳)

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名前生年月日身長体重所属
橘 日向1991年5月21日153cm秘密大溝中学校
花垣 武道1991年6月25日165cm55kg東京卍會:壱番隊隊長
大溝中学校
山本 タクヤ1991年7月15日166cm55kg東京卍會:壱番隊隊員
柴 八戒1991年9月4日183cm78kg東京卍會:弐番隊副隊長
佐野 エマ1991年11月25日150cmリンゴ3個分
松野 千冬1991年12月19日168cm58kg東京卍會:壱番隊副隊長
千堂 敦1991年12月19日168cm59kg東京卍會:壱番隊隊員
鈴木 マコト1991年12月28日172cm64kg東京卍會:壱番隊隊員
稀咲 鉄太1992年1月20日164cm58kg愛美愛主:幹部
山岸 一司1992年2月9日158cm52kg東京卍會:壱番隊特攻隊長
鶴蝶不明179cm63kg天竺:四天王筆頭

1990年生まれ:中学3年(14~15歳)

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名前生年月日身長体重所属
龍宮寺 堅1990年5月10日185cm75kg東京卍會:副総長
三ツ谷 隆1990年6月12日自称:170cm57kg東京卍會:壱番隊隊員
柴 柚葉1990年6月29日165cm49㎏
三途 春千代1990年7月3日172cm55kg東京卍會:伍番隊副隊長
佐野 万次郎1990年8月20日162cm56kg東京卍會:総長
羽宮 一虎1990年9月16日174cm60kg芭流覇羅:芭流覇羅No.3
大溝中学校
林 良平1990年10月15日176cm56kg東京卍會:参番隊副隊長
渋谷第二中学校
場地 圭介1990年11月3日175cm58kg東京卍會:壱番隊隊長
清水 将貴1991年1月28日182cm不明東京卍會:参番隊隊員
林田 春樹1991年2月24日164cm80kg東京卍會:壱番隊隊長
渋谷第二中学校

1989年生まれ:高校1年(15→16歳)

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名前生年月日身長体重所属
九井 一1989年4月1日174cm60kg黒龍:幹部
河田 ナホヤ1989年5月25日170cm56kg東京卍會:肆番隊隊長
河田 ソウヤ1989年5月25日170cm56kg東京卍會:肆番隊副隊長
柴 大寿1989年7月24日195cm97kg黒龍:十代目総長
乾 青宗1989年10月18日177cm64kg黒龍:幹部
半間 修二1989年10月27日192cm70kg愛美愛主:総長代理

1988年生まれ:高校2年(16→17歳)

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名前生年月日身長体重所属
長内 信高1988年4月29日182cm82kg愛美愛主:8代目総長

1987年生まれ:高校3年(17→18歳)

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名前生年月日身長体重所属
黒川 イザナ1987年8月30日165cm58kg天竺:初代総長
灰谷 蘭1987年5月26日183cm70kg天竺:四天王
灰谷 竜胆1988年10月20日172cm65kg天竺:幹部
武藤 泰宏1987年4月28日187cm不明東京卍會:伍番隊隊長
望月 莞爾1988年3月9日192cm94kg天竺:四天王
寺野 南(サウス)1988年3月3日210cm135kg六波羅単代:総代
斑目 獅音1988年3月21日180cm66kg天竺:四天王

1987年生まれ

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名前生年月日身長体重所属
佐野 真一郎1980年8月1日182cm69kg黒龍:初代総長

東京リベンジャー ズの年齢設定がおかしい…その鍵はマイキー?

『東京リベンジャーズ』は、その独特な年齢設定が話題を呼んでいますが、その面白さは多くの読者を魅了しています。

マイキーの年齢は?

過去マイキー(佐野万次郎)は1990年8月20日生まれで、物語が始まる時点で中学3年生の15歳です。マイキーは、常識外れの強さとカリスマ性を持ち、その存在感は物語全体に影響を及ぼしています。彼の力強いリーダーシップと行動は、中学生としての設定とのギャップを生み出し、読者に強い印象を与えます。

圧倒的に高いカリスマ性と同じだけの深さを持つ心の闇。この闇を形成するためにも中学生という多感な時期の年齢設定が必要だったのかもしれないですね。

東京リベンジャーズの設定ガバガバ、だけど面白い

ここまで述べてきた通り、『東京リベンジャーズ』の主な登場人物は中学生で、その年齢設定に「おかしい」と疑問を持つ読者層がいます。

では、なぜ作者は中学生を主役に選んだのでしょうか。これには明確な答えはありませんが、中学生は高校生に比べて体格的にも精神的にも未熟なイメージがあり、一般的な感覚では、まだまだ少年や子供の枠に入るのでしょう。しかし、『東京卍リベンジャーズ』では、そうした中学生たちが強い敵に立ち向かい、活躍する様子が描かれています。このギャップこそが、読者の心に熱い感情を抱かせて、人気を博しているのだと思います。まさしく、見た後にちょっと強くなった気がする系漫画です。

この作品の大きな魅力のひとつは、やはり「無敵のマイキー」の存在。その圧倒的な強さとカリスマ性、そして彼の持つ深い闇…これを演出するのに「巨大な敵に立ち向かう」という姿が必要だったのでは…と想像します。例えばマイキーたちが高校生だった場合、「高校生 対 高校生」なら、普通にあり得ますよね。ただ同世代だけだと「無敵のマイキー」の凄さの演出としては弱いのでしょう。

「高校生が大学生に立ち向かう!」というのは何だか微妙です。スポーツものか、恋愛ものっぽいです。
「高校生が本職の方々に立ち向かう!」とか、
「高校生がハングレに立ち向かう!」となると、この作品の場合、全体的にもっともっと血生臭くなり、週刊少年マガジンの枠に収まりません。

個人的には、中学生でも違和感はないですし、むしろ「無敵のマイキー伝説」を築くには、中学生設定で良かったのではないかと思います。

映画版では、キャラクターの年齢設定が高校生に変更されています。これは、キャストが中学生役を演じることに無理があったためだと思われます。

『東京リベンジャーズ』の主な登場人物の年齢設定が中学生というのは、読者によっては不自然に映るかもしれません。しかし、その設定のおかしさがかえって作品の魅力を高め、多くのファンを惹きつけているのだと思います。それが漫画的な表現ですし、漫画の面白さのひとつだと思っています。

まとめ:東京リベンジャー ズの年齢設定がおかしいと感じてしまう理由

『東京卍リベンジャーズ』のキャラクターたちの年齢設定はおかしいとファンの間でもよく話題になっています。ここでは、その理由となっているいくつかのポイントを簡潔にまとめてみました。

  • 東京リベンジャーズの年齢設定はなぜおかしいと言われているのか
  • 中学生キャラクターの体格が実際の中学生より大きい
  • 設定ガバガバ – 不自然なバイク乗りシーンやキャラクターの大きさで疑問視
  • 年齢 一覧 – 年齢順のリスト
  • 中学生がバイクに乗る描写は現実離れしていて無理がある
  • 中学生設定にしたのはなぜか – 中学生という設定が物語の魅力を高めている
  • マイキーの年齢は? – 中学3年生
  • 一般中学生との比較 – 登場人物の体格が一般中学生よりもかなり大きいキャラがいる
  • 映画版年齢設定変更 – 映画ではキャラクターが高校生に変更されている

魅力的な登場人物の年齢設定などは気になりますよね。あまり見なくなったヤンキーものとタイムリープを掛け合わせた設定の面白さに加えて、多くの面で注目を集める漫画です。これらの違和感を感じる設定が、物語の魅力をさらに引き立て、読者に新しい楽しみ方を提供しているように感じます。これからも漫画の世界を楽しみましょう!

廃墟に立つヤンキー

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